| 材料物性工学科 ホーム ＞
新着情報 ＞ 東 正弘君が溶接学会東北支部研究奨学賞を受賞
最終更新日：
2006年12月19日
新着情報
中村研究室の博士前期課程2年 東 正弘君が溶接学会東北支部研究奨学賞を受賞
研究課題名と概要
課題名：応力緩和特性に優れた高張力鋼の開発と高温物性評価
概 要：本研究は，近年高強度化する鋼材溶接部の応力緩和，ミクロ組織の軟化を目的に行うPWHT過程で，合金元素を含む鋼材の多くは効力緩和特性が非常に悪く，逆に高温で脆化傾向を示すため，脆化傾向のない溶接用構造材料の開発を目指して研究したものである．具体的には，合金炭化物を生成しないCuとNiを個溶強化の目的で微量添加し，材料設計を行った．その結果,元素量0.5％程度で500MPa級の高張力鋼を開発することに成功した．この材料の高温物性を検討した結果，従来の高張力鋼に比べて400Kも低温で，完全に応力緩和することが示された．この開発研究により，学会より奨学賞を受賞した．
