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最終更新日: 2013年7月10日

菊池研究室 〔研究室紹介〕

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磁気利用センシングと電磁非破壊評価技術開発

准教授 菊池 弘昭

 磁気利用センシングは、強磁性材料(磁石としての性質を示す材料)の磁気特性変化や電磁現象を利用して、さまざまな物理量や情報量を検出することです。我々の研究グループでは、そのキーデバイスである磁界センサ(磁場の強さや方向を検出するセンサ)の高機能化を目指すとともに応用展開を図る研究活動を推進します。応用先のひとつとして電磁的非破壊評価があります。非破壊評価とは物を壊さずにその状態を検査する技術で、原子力発電プラントや橋梁、高速道路など大型構造物の劣化や鋼材の微小な欠陥など幅広い範囲をその検査対象とします。電磁的非破壊評価を実現するために材料の劣化や欠陥と磁気特性との相関に関する基礎的な研究を進めるとともに、実際に現場で高感度に精度良く磁気特性を計測するためにそれぞれの検査対象に適した評価装置の開発を行っています。
 これらの研究活動を通して、インフラ構造物の保全、鋼材の品質向上に寄与し、人々が安心して暮らせる社会の実現に貢献することを心がけています。

原子力機構施設での中性子照射実験
①原子炉圧力容器鋼の健全性評価に用いられるシャルピー試験片を非破壊で磁気計測する装置。②装置を用いて、照射材を計測している様子。③引張試験片の劣化分布を調べる磁気ヨークを用いた簡易プローブ。
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