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最終更新日: 2013年6月10日

吉本研究室 〔研究室紹介〕

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フレキシブル電子デバイスのための有機半導体材料研究

教授 吉本 則之
教授 吉本 則之

 有機半導体は次世代の電子材料として大きな注目を集めています。最近実用化が進んでいる有機ELディスプレイも有機半導体材料で作られていますし、ディスプレイを駆動する薄膜トランジスタ(TFT)にも有機半導体材料を使おうという研究が盛んに行われています。有機半導体材料を使うことにより、インクジェット印刷やスクリーン印刷などの溶液プロセスによって大気圧下で電子素子を作製することでき、製造コストや環境負荷を大幅に低減することが可能になると考えられています。しかしながら、無機半導体と異なって、「分子」で構成される有機半導体の科学には未だに多くの謎が残されており、有機電子デバイスの実用化に必要な材料の特性を十分に活用することができていません。例えば『有機分子を思うとおりに並ばせる』ことができれば有機電子デバイスの性能は格段に向上することことが予測されています。

 そこで私たちの研究室では、有機半導体材料の結晶成長と有機薄膜の構造評価を中心課題として、磁場を使った新しい薄膜の作製法や2次元X線回折による有機薄膜の構造解析法の開発を行っています。これにより、有機半導体結晶の成長機構の解明と分子配列、電子物性の制御を可能とするあらたな技術の開発に取り組んでいます。さらに、これらの技術を通して、薄く、軽く、曲がる環境にやさしい電子デバイスの実現を目指しています。

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有機単結晶

放射光を使った有機薄膜の構造解析実験の風景

放射光を使った有機薄膜の構造解析実験の風景
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